映画 孫文の義士団

<若干、ネタバレ注意>

舞台となったのが、1906年、英国の占領下にあった香港。

辛亥革命」で清朝が倒されるのが1911年に始まったので、
辛亥革命から今年は100年の区切りの年。

辛亥革命の5年ほど前が舞台だが、
今回の孫文護衛の話については大枠は史実にはあるものの、
細かいところはフィクションらしい。


あらすじ等はこちら



映画『孫文の義士団』公式サイト


この映画は歴史の細かいところよりは、アクションと義士団の人間性(主に家族愛)を魅せる映画。

アクションについて

アクションについては、ここのところ中国のCGアクションに若干食傷気味だが、
前半はほとんど大きなアクションは無く、
後半に孫文が香港に入ってから一気にアクションシーン突入。

この緩急は個人的には良かった。


アクションメインだと前半はかなり退屈だと思う。
地味な人物紹介的な話が中心で、しかもなんか分かりづらい。


そのため、ワン・フーミン役(あだ名が「臭豆腐」)の大男が
スリムクラブの真栄田にそっくりとか、
余計なところに目が行ってしまうハメに。


ただ、この男の後半のシーンが感動。
まるで中国版、弁慶。個人的にはシンプルにベタなのがいい。

登場人物はほとんど死ぬ

この映画、書いてしまうと映画単体ではハッピーエンドではなく、
主要な登場人物はほとんど死ぬ。

これはある程度歴史の史実に基づいているため、致し方ない。


この映画で歴史について深く知ることはできないが、
この映画をキッカケに「辛亥革命」などの歴史を知るのに、
ちょうどよいと思った。


日本との関連や時代背景なども面白そうなので、
折をみて知るようにしたい。