レイチェル・カーソンの感性の森

昨日、テレビ東京の「シネ通」という番組で「がんばれ!個性派映画館」というテーマでミニシアター特集していた。
その中で渋谷のUPLINK Xにて、「レイチェル・カーソンの感性の森」という映画の紹介があった。

レイチェル・カーソンの感性の森」は、1960年代に環境問題を告発したアメリカの生物学者レイチェル・カーソンの「センス・オブ・ワンダー」を映画化したもの。
「レイチェル・カーソンの感性の森」公式サイト

感性の森

センス・オブ・ワンダー」は、子供の頃、母親にクリスマスにもらった本。

この本で有名な言葉
「知る」ことは「感じる」ことの半分も重要ではない

拡張現実

ネットで多くのことを知ることができ、ゲームで仮想体験できる時代になった。

スマートフォンFacebookは、今までのPCでのネット感覚(仮想空間、新しい空間を作る)とは異なり、<実際の現実が主役>でそれを<拡張する>という感覚がある。

スマートフォンだとセカイカメラやARシューティングゲームのようなまさに拡張現実的使われ方がされているし、foursquareやロケタッチみたいな実際の場所へチェックインして印を残す使い方もされている。

Facebookは、実名登録して、現実社会のプロフィールがコミュニケーションのベース。

そういった現実社会の拡張的なツールを使いこなして、いかに実際に自分たちの体験の手助けにするか

システム化が難しい仕事

話は少し変わるけど、金曜日は自社に戻り、メンバーの子が相談に乗って欲しいということで話をした。
今の現場での作業では、作業的にルーティンワークの繰り返しでスキルアップに繋がらない。
特に設計の機会が無いため、システム開発で必要な設計する力を身につけられない。
そのため、案件を変えて欲しい、という要望だった。

先月、他の人からの相談では、客先のリーダに人間的に否定されたのでモチベーションが下がったとか、そういう相談事もあった。
平均すると月に1回ぐらいはメンバーからこういう相談事が来る。

金曜日はその後、別のメンバーからメールで今月急遽顧客からのリリース要望があって、そのままだと残業が3人ほど80時間ぐらいになり、しかも確実に対応できる保証はできないという。
金曜日の夜中にかけて営業やそのメンバーと電話して、状況を整理して対応方針を考えて、翌日(土曜日)、システムの上司に報告。
この手の話も月に1回から2回は発生する。

自分は、数字から問題を出して具体的対策を立てるのも苦手だが、この手の相談事も正直いって苦手。
他の人に任せられたら、と常々策を考えているが、なかなか具体的にいいアイデアが無い。

あと、うちの会社だけかもしれないが、売上についての数字や対応を手書きにするとか、理由や背景不明がウヤムヤのまま管理本部の指示でやることが多く、これはもう最高に嫌いだ。

単純に考えると管理職が向いているとは思えないし、もう5年以上やって、本当にこの手の仕事が嫌いになった。

ただ、毎回いろんな人と話をしていると、自分だけでは思いつかなかった解決へ向けての発想が出てきて、それはなかなか面白い。

最近個人的に話題の「人とコンピュータ」という観点で見ると、システムそのものを作るSEの仕事も機械化が難しい仕事だけど、人間からの相談に答える仕事もまた機械化が難しい仕事。人間的な仕事ではある。

最後に残るもの

コンピュータやネットによって、人間の感性の一部を共有することはできるようになると思うけど、今の時点ではその一部ですらもなかなか難しいと思う。
ストリートマップや動画など、その場所へ行かなくても分かる情報量は増えたけど、その人が、その時、そこへ行って体験して感じたものを伝える難しさ。

「知る」ことは「感じる」ことの半分も重要ではない
ぼくが旅に出る理由。書を捨てよ、町へ出よう。