インターネットが再びノーベル平和賞候補。そして、温故知新。

インターネットが再びノーベル平和賞候補に。今年こそ受賞を

今年こそ是非、受賞してもらいたいとは思っている。

ノーベル賞取ったら誰が賞金をもらうか?難しい問題。

そもそも誰か決めて賞金与えるって考え方がインターネットに合わない気も。


ロバート・テイラー
個人的に勝手な今存命の人の中では、ロバート・テイラーかなぁ。

> 1966年には、J・C・R・リックライダーのネットワーク構想をヒントに世界初のパケット通信であるARPA-NET開発を手がけた。

> 1968年にリックライダー等と書いた「通信装置としてのコンピュータ」という論文でつぎのようなことを言っている。

以下の言葉は結構気に入っている。文面だけみると当たり前のことかもしれない。
でも、コンピュータが一般的ではない時代に、情報化社会を予想し、出てきた結論として深い言葉。
> 最も洗練され、重要な情報モデルは、人間の心の中に存在している


■ ヴィントン・サーフ、ロバート・カーン
一般的には、インターネットっていうとチャールズ・スターク・ドレイパー賞受賞しているヴィントン・サーフ、ロバート・カーンなのかな。この2人は技術観点なので、ノーベル平和賞というとまた違いそうだけど。


■ J・C・R・リックライダー
既になくなった人物の中だとJ・C・R・リックライダー。1960年「人とコンピュータの共生」。オンライン・コミュニティでコラボレーションの輪を広げる世界像や音声認識など。

1962年ARPANETのプロジェクトを創始。

1968年リックライダーと ロバート・テイラー「コミュニケーション・デバイスとしてのコンピュータ(The Computer as a Communication Device)」を共同で執筆。

1969年に「ダイナミック・モデリング」と名付けた研究グループを発足。UML の先駆けとなる研究。


■ ヒトとコンピュータを意識
最近、ヒトとコンピュータを意識することがまた5年ぶりぐらいに多くなってきている気がする。

なんとなく関連するつぶやき等。


■ ヒトとコンピュータのミックスアップ・モデル
6年前の2005年社内研究発表会のテーマ「As We May Think から60年 ヒトとコンピュータのミックスアップ・モデル」の中でJ. C. R. リックライダーを紹介した。
後、ヴァネヴァー・ブッシュやダグラス・エンゲルバートなどの論文を紹介。

最後にまとめとして以下を発表。

>ヒトがコンピュータに期待すること
>・ヒトとして考えることに時間を使いたい
>・新しい思考と表現の創造
>
>これらの飽くなき期待に対して、徐々に現状のWWWでは、満たせなくなってきている。
>ヒトとコンピュータの本質的なモデルを求めていく必要がある。
>
>「ヒトとコンピュータのミックスアップ・モデル」の対象としている領域
>・ヒトとコンピュータのジャストインタイムで循環的な協調(一体感)
>・コンピュータによるヒトの感情を喚起する何か(ひらめき、感情など)


■ 結局
結局、いつものことながら話がだいぶ逸れてしまった。

情報関係も一般的には、ここ最近の新しい分野と見なされているかもしれないけど、
それでもその恩恵を受けている人すべてが「巨人の肩の上に立っている」。

変化に適応していくために既存のものを否定しながらも、
しかし先人の出してきたものから受けている恩恵は意識しておきたい。

温故知新。