言葉って面白い

電車内の電光掲示板で「○○ 行」→「For ○○」。 「To ○○」じゃないのか。

うむむ、確かに。


ネットで適切な説明が書いてあると思うので、ここでは個人的な感覚で書いてみようと思う。


(個人的な)結論は「ネイティブならではのこだわりがあるんだろうけど、どっちでもいいんじゃね?でも言葉って深追いすると面白い」なんだけど、いち日本人のとりあえずの英語に対するイメージを残しておく目的でダラダラと書いてみる・・・。

慣用句?

表面的には慣用句みたいなものなんじゃないか。


学生時代に習ったのは「○○行き」は「bound for 〇〇」。「bound」付けると長ったらしいから「for ○○」と表示しているのでは。


決まり文句だから仕方ない、、、
それを言っちゃおしまいか。


英語の前置詞

面白いのは英語の前置詞の感覚。「for」と「to」。


正直掴みかねる。でも、少し分かる気がする。


学生時代に少し習った記憶が薄らあるんだけど、「go to ○○」、「leave for ○○」どちらも「行く」なんだけど、ニュアンスが違うって話。

日本語では

気付いたのが、もう少し日本語を選ぶと「go to ○○」は「○○に行く」、「leave for ○○」は「○○へ向かう」なんじゃないかということ。
おそらく。


「行く」も「向かう」もそれほど違わないけど、ちょっと違うような。微妙だけど。

積極的か受け身か

「○○に行く」っていうのが目的地に対して欲望なり意志があってストレート。積極的、自発的。


「○○へ向かう」っていうのが、それほど行きたい訳ではないけど、業務的だったり、義務的だったり他からのなんらかの力があって、「そっち方面へ進んでいるけども何か?」、みたいな。
途中寄り道するかもしれないけど、「最終的には行くし」みたいな感じ。やや消極的、受け身、相手への配慮。


電車に置き換えると、途中駅があって、最終的な終点がある。最終的には終点のターミナル駅へ行くんだけど、途中の駅がある状況。寄り道じゃないけど、途中別の所へ行くという点でストレートではない。


あと、積極的に終点の駅へ行こうというより、業務的に行く必要がある。


という意味の「for」。

具体的か抽象的か

目標地点と方面、点と面、目標と方針、、、


これも「積極的か受け身か」に近い気がするけど、電車に当てはめるとピンと来ないな。


方向感覚

違う観点で前置詞が持つ方向の意味で考えてみる。


forはforward(サッカーで前の方にいる人とか)という言葉もあるぐらいなので、方向は「前」。

toは「前後上下左右」は問わないのでは。


電車は基本的に進のが前方向のみなので、「for」なのか。

これは、ちょっと強引かも。


過去形にしてみる

「○○に行く」「○○へ向かう」を過去形にしてみると「○○に行った」「○○へ向かった」になる。

「東京に行ったけど、東京に辿りつけなかった」はあり得ないけど、「東京へ向かったけど、東京に辿りつけなかった」はあり得る。

過去形にしたときに、最終的に到達したのかどうか、明確だったり不明確だったりという違いが出てくる。


このあたりは、英語も日本語もほぼ同じ気がする。

結論

個人的な結論としては、どっちでもいいんじゃないかと思うけど、どっちか選べっていうと「for」を取るかなぁ。


外国人の人が日本語の「私は」と「私が」の使い分けに困る程度で、間違って伝わることは無い、って話にきっと近いってことで。。。


勝手な解釈を入れつつ、無理矢理まとめてみた。。。

余談

プログラミング言語でのgoto文とfor-each文はだいぶ違う、、、
いや、結局アセンブラレベルになったらJMPとかMOVになるのか。似たようなものか。


どっちでもいいけど、言葉ってちょっと深追いしてみると面白い。